近年有名アーティストによる有名曲のみのカバーアルバムが大ヒットを記録するなど、カバー曲やアルバムというのはいつの時代にも人気のようです。
そんな中で洋楽での自分が衝撃を受けたブラックミュージック寄りのカバー曲を集めて紹介したいと思います!!
カバーと知らなくても楽しめるような曲で、原曲との違いも楽しめるそんな曲を集めてみたいと思います。
またその時代ごとのアレンジのアプローチも多様で、その背景なども感じながら聞いてもらえると幸いです。
Contents
KILLING ME SOFTLY/FUGEES
当時女性にも大人気だったローリンヒル擁するFUGEESの傑作カバー曲です。
ROBERTA FLACKの同名曲をジャジーに、ブラックミュージックの要素を加味しながらローリンヒルの豊かな表現力で歌い上げた珠玉のカバーです。
自身初めて聞いた時にはカバー曲であることは知らずに聞き大きな衝撃を受け、当時流行ったウォークマンで1日中聞き倒した記憶のある曲です。
その後原曲の存在を知り、ROBERTA FLACKのヴァージョンも聞き、カバーと言う表現の美学を感じました。
それまでの日本に多かった商業目的の稚拙なカバーとの違いにとても感動し、今日までの自分の音楽との向き合い方にも多くの影響をもたらした曲です。
FUGEESは他にもカバー曲が多数あり、多くの音楽からの影響を受け「自分流に昇華してアウトプットしていく」ことが得意なとても音楽性の高いグループです。
今日でもいつか新録曲が出てくれることを密かに期待しているグループでもあります。
FUGEESはボブ・マーリーの名曲「no woman no cry」のカバーもとても素晴らしい曲です。
Change/T-Pain
「これぞまさにカバーの醍醐味」とも言える原曲のイメージを刷新し、全く新たなイメージを作り上げると言う手法がふんだんに使われた曲です。
エリック・クラプトンの「チェンジ・ザ・ワールド」のサビをカバーしT-PainとAkonと言う一時代を築き上げたスーパースター2人が歌唱するという贅沢な内容になっています。
もちろんT-Painはいつものヴォーカルにオートチューンエフェクトをかけたスタイルでのぞみ、カバー曲はその表現方法は自由自在と言うことを教えてくれるような曲です。
賛否両論も多かった本カバーですが、個人的にはとにかくこの曲の気持ち良さは最高で、「良いカバー」と言って問題ないカバー曲と言えます。
Super Star/Luther Vandross
誰もが知るカーペンターズの名カバーで有名になった、デラニー&ボニーの同名曲(最初の曲名はGroupie (Superstar)だった)をLuther Vandrossが奇跡とも言える歌唱で歌い上げる曲です。
そんな名曲の持つパワーを、歌い手が極限まで引き上げるカバーの好例と言える後世まで伝えたいレベルの曲です。
ブラックミュージックの持つソウルや情熱といった部分がとてもよく表現されていて、初めて聞いた時には涙が溢れるくらいの感動を覚えたのを記憶しています。
また、演奏も最高によく同曲の表現力の豊かさにも一役買っています。
このカバーは後にSaigonと言うラッパーのIt`s Alrightと言う曲でもおそらくサンプリングされていますが、このカバー曲の存在を思い出して感傷に浸ったことを覚えています。
まさにカバー曲が時を超え人の心を動かす好例で、この曲のおかげでそれまでカーペンターズの曲ではあまり好んで聞いてはいなかったスーパースターに深く興味を持つことにもなりました。
through the fire/GTSfeaturing Melodie Sexton
チャカ・カーンの同名曲を日本人のプロデュースユニットGTSがカバーした、クラブで聞いてもとても気持ちの良い曲です。
当時の日本の音楽シーンはミリオンアーティストの稼ぎに支えられ、エイベックスをはじめとしたレコード会社のクラブ系アーティストも多数活躍した時代でした。
この曲は当時流行した「バラードよりの曲やスローの曲をハウスアレンジする」と言う手法が取り入れられた曲なのですが、とにかくバブリーな雰囲気とイケイケな感じにとても衝撃を受けました。
TV番組「カウントダウングルーヴ」と言う番組で、とにかくクラブ系楽曲の勉強をしていた自分にはこの曲がヘヴィープレイされていたことが印象的で、その後にカニエウエストもサンプリングした「through the fire」にたどり着けたことにはとても感謝しているカバー曲です。
ソウルフルでドラマティックな展開で、イケイケというところが日本人にとても支持されていたカバーで個人的には「好き」な曲です。
To Be With You/DJ Deckstream
まずは原曲から聞いてみてください、誰もが知るアメリカのハードロックバンドMr. Bigのスケール感の大きいやや哀愁の漂う名曲です。
この曲にもカバーがあります。それは日本人アーティスト故DJ Deckstream氏のアルバムに入っている、同名曲のカバーです。
この曲はクラブでDJしていた頃に夜明け前の「アフターアワーズ」といわれる時間帯にかけてみたところ「誰のカバーですか」と多数聞かれた記憶のある曲です。
Mr.Bigが10代の頃から好きだった自分としては、原曲のサビで「みんなで歌う多幸感」が素敵で、「カバーなんて受け入れがたい」と思っていた思い込みを覆してくれるカバー曲でした。
このカバーでは引き算が用いられていて、あえて女性ヴォーカルを用いることでアメリカンな感じが中和されていてジャジーでお洒落な感じに仕上げられています。
その中にもサビのメロディーラインをギターで弾くと言うところはしっかり再現されていて、とても好印象です。
まとめ
カバー曲はカバーされた時代の音楽事情や流行なども感じられて音楽好きにはとても感慨深いです。
カバー曲の原曲を聞くことでそのルーツに触れさらに音楽を深堀するきっかけににもなります。
カバー曲やトリビュートアルバムについてはこちらの記事でも紹介しています。
椎名林檎トリビュートアルバム「アダムとイヴの林檎」の感想とレビュー当記事で紹介した曲はapple musicでも配信されています。
apple musicを使ってみた感想とメリット他の音楽レビューはこちらの記事で紹介しています。
音楽レビューのまとめ【ブログでオススメの曲やアルバムを紹介】
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