サンプリングセンスに定評のあるnujabes。
そんなnujabesの曲で使われたサンプリングの元ネタ曲で、apple musicで聞けるものをピックアップしてみました。
nujabesのサンプリングの凄みに想いを馳せるもよし。
原曲を聞いてそのアーティストに興味を持つのも一興。
とにかくジャジーで美しい旋律を元ネタから感じて、ますます音楽が好きになるなど、様々な楽しみ方ができる曲紹介です。
nujabesの記事まとめはこちらです。
NUJABES代表曲とアルバムとレコードの紹介【nujabesまとめ】Contents
巨勢典子「I miss You」
アルバム「modal soul」収録の「reflection eternal」のサンプリング元ネタ。
美しいピアノの旋律がとても心地よい、ヒーリングミュージックのCDに入っていそうな曲です。
nujabesはそんな原曲をテンポを速め、所々チョップ&フリップでグルーブを出しながら使用。
原曲の美しさを損なわず、疾走感を出すことに成功しアルバム中でも人気の曲となっています。
また、この原曲の曲はnujabesにサンプリングされた事で知名度を上げ、海外からの人気も高くなっています。
アルバム「modal soul」のレビューはこちらにも書いています。
Nujabes Modal Soulを聞いた感想とレビューThe Friends of Distinction「When a Little Love Began To Die」
HYDE OUT PRODUCTIONSのコンピ「FIRST COLLECTION」に収録のFunky DL「Don`t Even Try It」の元ネタ。
エモーショナルなピアノが印象的な曲で、原曲を普通に聞いても楽しめるような曲です。
nujabesはそんな曲のイントロをループし、別の個所をサビの部分に用いることで展開のあるメローなHIP HOPに仕上げている。
とにかく当時人気だった曲で、ヤフオクでこの曲が入ったアルバムが高値で取引されていたのも懐かしい思い出。
今聞いても「Don`t Even Try It」はメローHIP HOPの最高峰とも言える良さがあります。
ユゼフ・ラティーフ「Love Theme from Spartacus」
アルバム「Metaphorical music」収録の「The Final View」の元ネタです。
JAZZの名曲で映画「Spartacus」のテーマ曲。
nujabesは、原曲の感触を損なうことなく美しいインストHIP HOPに昇華しています。
nujabes印の「原曲を長めにサンプリングする」手法の象徴とも言えるような曲です。
ヴァーティカルズ・カレンシー「Make Love2」
アルバム「Metaphorical music」収録の「Beat laments the world」の元ネタです。
ヴォーカル曲で変則ドラムなのは原曲からで、色々な音楽的要素を感じさせてくれるような曲。
nujabesは裏打ちのビートで、そこに不協和音ぎみなピアノをさらに重ね、奥深い曲に仕上げています。
そして後に、この曲のトラックをMINMIが「四季の唄」として、nujabesのオケに歌を乗せる。
元ネタに歌が入っていたことを考えてそのあたりを聞き返すとまた違って聞こえてきます。
John Hicks 「After the Morning」
アルバム「modal soul」収録の「flowers」の元ネタ。
とにかくジャジーで美しいピアノの旋律が特徴で、いつまでも聞いていたくなる原曲。
nujabesはそんな原曲をふんだんにサンプリングし、特徴的な「flower」という声ネタと合わせ中毒性の高い曲に仕上げている。
サンプリング部分が長く、さらにチョップ&フリップで展開を作るnujabesの芸術的手法が堪能できる曲になっています。
あとがき
nujabesのサンプリング元ネタは、それまでの使い古されたものとは一線を画す奥深いものが多いのが特徴。
それは氏のレコードへ対する愛情と、膨大な知識の賜物とも言えるものです。
当時、nujabesの音源は「音が悪い」とか「荒い」などど揶揄されることもありました。
しかし今となると、それも氏の自分の曲へのあくなきこだわりが生んだ、最適解の答えの音像だと思えています。
そんな氏の音楽へのおもいを馳せてサンプリング元ネタを聞くことも、自分にはとても有意義なひと時であります。
それを多くの人に共感していただきたく、apple musicで聞ける曲でブログ記事にしました。
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