今年15周年を迎えるKREVAの、全編録りおろしのベストアルバムとも言えるアルバムが話題です。
成長の記録 ~全曲バンドで録り直し~は、KREVAの名曲たちがバンドアレンジで聞ける懐かしくもあるアルバムです!!
オリジナルと聴き比べるもよし、より音楽的になった今回のアルバムを堪能するもよし、いろいろな楽しみ方ができるアルバムです。
そして感じさせられるのはKREVAのヒット曲の多さ、名曲の多さでそれを再確認するのにも最適のアルバムです。
自分のお気に入りのバンドアレンジを見つけてみるのも音楽の楽しみと言えます。
Contents
成長の記録 ~全曲バンドで録り直し~の曲紹介
イッサイガッサイ~2019 Ver.~
オリジナル曲の打ち込み感満載であえてシンプルに作る感じを、良いところは損なわずリッチに仕上げた感じです。
元のトラックがスナップ系のスネアだったのに対して生のドラムが入ってくるだけでもバンドの醍醐味を感じます。
ベースラインもかっこよくて、イッサイガッサイの開放感がとても良い感じに昇華されています。
ライブでこのアレンジだったら否が応でも盛り上がりそうですね!!
王者の休日~2019 Ver.~
当時胸躍らせたKREVAとトラックメイカーBach Logicの共演曲は、原曲に忠実なアレンジとなっています。
ピアノやオルガン、シンセの入り方が同じでバンドアレンジにしても自然でよりリッチに感じるのは原曲が音楽的な完成度が高かったためと感じさせるアレンジです。
Bach Logicのトラックのかっこよさが損なわれることなく、途中エレキギターが新たに入ってきていたり聴きどころが多い曲です。
成功 ~2019 Ver.~
ピアノの旋律から始まるアレンジになっていて原曲のイメージを大きく変える事に成功しています。
原曲のメローなトラックにアグレッシブなラップを載せる感じをさらに進化させ、よりメローネスを足したような感じになっています。
「大学受験〜」のあたりの歌詞がさらにハマるような情景の浮かびやすいトラックになっています。
サビも原曲よりもさらに歌う感じに寄ってきていて、成功するためには努力が必要なメッセージがより刺さりやすくなっている印象です。
アルバム中もっともスロー風なアレンジになっています。
KILA KILA~2019 Ver.~
原曲のイメージをガラリと変えている良アレンジです!!
イントロのギターのアルペジオから始まる感じや、その後のギターの感じなどKREVAのラップが乗るような感じでなく、Dragon Ashなどを彷彿させてくれます。
原曲のアグレッシブな感じと、このアレンジのメローな感じの対比が、ヒップホップ的な良さを味あわせてくれるとてもいいアレンジでした。
途中のドラムのシンバルなどが細かく入ってくる感じなどはまさにバンドのそれでとても好きなアレンジです!!
居場所 ~2019 Ver.~
今回のアルバムで1番個人的にはバンドアレンジがしっくりきている曲です。
ピアノ、ギター、ドラムの楽器のバランス感とバンドアレンジながらのエモーショナルな演出がとても気持ちいい曲になっています。
アグレッシ部~2019 Ver.~
アグレッシ部以降のこのアルバムの流れは、今までKREVAの曲やアルバムを聞いたことがなくても感動必至の内容になっています。
アグレッシ部はさらに生楽器要素が多くなることで、原曲以上の切なさと感動が味わえる感じになっています。
ラップも所々アレンジされていて、より感情の起伏が表現され聞き応えがあります。
注目の終わり方はバンドアレンジの醍醐味とも言える感じに仕上がっていますのでぜひ聞いてみてほしい曲です。
スタート~2019 Ver.~
個人的には曲単位では一番聞いた&一番グッときた曲である「スタート」。この曲もとても素晴らしいアレンジになっています。
アコースティックギターが敷かれ、生ドラムのとベースのグルーヴが気持ちよくドラムのフィルインもとても高揚感を与えてくれます。
大サビであえてヴォーカルを低い音程で歌い出し、そこからのコード下降アレンジなどまさにKREVAの円熟味を表しているとも言えます。
当時はこの曲の「青さ」と自分の「青さ」を重ねながら感傷に浸っていましたが、このアレンジ今聞くと時の流れと自分の成長を感じさせてくれて感慨深いものもあります。
かつてこの曲をよく聞いた方は、聴き終わった後に「涙を流してしまう」そんな曲になっています。
その昔スタートを聞いて励まされると言うよりは、本当は泣きたかったのかな?と思わせてくれるアルバムで1番のハイライトでした!!
音色~2019 Ver.~
新録のPVからも感じられる大ヒット曲のアレンジヴァージョンです。
まずは大好きなイントロが忠実に再現されていて素直に嬉しさを感じました。
全体的には、原曲のより「泣き」に寄った感じから、ギターとエレピでややお洒落にスムースに聴きやすくしたような感じになっています。
ヴォーカルも、より落ち着いて包み込むような印象になっていてまさに「成長の記録」とも言えるような感じになっています。
音楽への愛が変わらないことを教えてくれる曲です。
あとがき
KREVA氏はヒップホップファン的にも音楽を作るものとしても偉大な存在で唯一無二の存在でもあります。
MCバトルから名を馳せ、自身の音楽性でヒットも勝ち取りメジャーで息長く活動するなど誰にも真似できないアーティストの象徴とも言えます。
そんな氏のアルバムが全編バンドアレンジと言うことでワクワクしていましたが、Na Na Naのシンセアルペジオでやや期待を削がれ、「ひとりじゃないのよ」が入っていないことに落胆し、実はあまり聞いていなかったアルバムでした。
そんな中でKILA KILAのアレンジがカッコよいとの噂を聞き、全曲丹念に聞き直した結果よいアルバムであると感じ、今回のレビューに至っています。
自分のようなアラフォー世代には「音色」や「スタート」をよく聞いた思い出が思い返され、アグレッシ部に癒されるような良いアルバムです。
この機会にKREVAの音楽に触れたことのない人にもぜひ聞いて欲しいアルバムです!!
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