Official 髭男 dism「Traveler」のレビューと感想

Official 髭男 dismの待望のアルバム「Traveler」を聞いてみました。

そこにはブラックミュージックをルーツとした事を感じられる確固たるセンスと、とにかくPOPで楽しく踊りだしたくなるような音楽が詰まっていました。

アラフォーのおじさんには「え、何?髭男爵?」なんてくだらないボケが定番ですが、とにかく老若男女が買っても絶対損のない素晴らしいアルバムです。

若者に大人気のアーティストを久々に「アルバムごと聞いてみたい」、と思えたので熱くレビューしてみたいと思います。

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Apple Musicでも聞く事ができます!!

Official 髭男 dism「Traveler」の収録曲

イエスタデイ

今年もっとも注目されたと言ってもいい売れっ子バンドのアルバムまさに1曲目!と思えるような超王道POPソングです。

気持ちの良いストリングスアレンジ、途中のキックのみの4つ打ち感、全てが非の打ち所のないような曲という印象です。

しかし、最初の1つ目のキックドラムの地を這うような余韻と低音感が、これから繰り広げられるOfficial 髭男 dismのブラックミュージックを素晴らしく解釈した世界観の序章を感じさせてくれます。

宿命

リッチな感じのホーンセクションとピアノのコード感が早くもブラックミュージック好きも唸らせてくれる良い質感を感じさせてくれます。

バンドの曲で、このサビのようなベースの出音はとても珍しく感じますし、途中出てくるスタッターエフェクト的なギミックなどもニヤリとさせられてしまいます。

サビは倍速ハイハット&Roland TR-808的なスネアでこれもとっても好きな要素であります。

amazing

Chicago「Saturday in the Park」をイメージさせてくれるような曲です。

途中のスローダウンの時のリズム感がとにかく好きです!!まさに絶妙なノリ。

そしてそのスローダウンが地味に長くて、「どう盛り返す?」という所からの、必殺の気持ち良いコーラスで戻ってくる感じがすごく新鮮でした。

最後がTAPE STOPエフェクト的な終わり方なのもバンドの曲としてはかなり珍しく感じます。

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Rowan

とにかくカッコイイ!!ライブでは聞けない曲かもしれませんが、ブラックミュージックファンには是非聞いて欲しい曲です。

イントロは「カニエウエストの曲?」と思わせるほどのサンプリング的プロダクションから始まり、自然にバンドの音に変わっていてその展開にしびれます。

そこから質感の素敵なエレピとギターが入ってきて、そこに声ネタのサンプリングが乗ってくるという、歌が始まる前まで誰の曲か全くわからないようなトラックです。

途中に入る「LAST NIGHT CHANGED IT ALL」のイントロのようなベルのサンプルも個人的にはすごく好きです。

しかしながら、そこに乗るボーカルがいつも通りの佇まいでOfficial 髭男 dismらしいところがこの曲の最大の魅力であると思います。

随所に見える尖ったミックス処理も納得の、イリシットツボイ氏@modulo2008が共同制作とミックスで関わっている曲です。

バッドフォーミー

コード感やホーンセクションとの絡みが椎名林檎ファンにも是非聞いて欲しい、日本の曲には珍しいセンスの良さとPOPさが同居しドラマティックな展開を感じさせてくれる曲です。

間奏のところどころに入るスタッターエフェクト的な声処理も、現代のバンドのあり方を模索している感じがしてかっこいいです。

サビ前のシンセとサビへの流れはまさに東京事変的、2番の始まりにオルガンがきてるので間違いないかと!!

そして、ブリッジがとても秀逸、バンドの疾走感とエフェクトの掛け合いが素敵!!素晴らしいバランス感です。

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最後の恋煩い

爽やかなブラックミュージック感、ドリカムや角松敏生感を感じさせてくれるような楽曲です!!

ワウギターや、ホーンセクションの感じなどとにかく「多幸感」を感じさせてくれ途中に入ってくるアナログシンセの弾きも雰囲気を高めてくれます。

そんな中でも、変に「ファンクだ、ブギーだ」みたいにならない押し付けがましくない感じが万人に受け入れられる要素なのかと思います。

大サビ前の透明感溢れるボーカルとその処理も、クドさを中和していていいアクセントになっています。

ビンテージ

奥深い感じのリリックが切なく響く感じの、ストレートなバンドソングです。

尖った装飾やギミックが盛り込まれていないのも、「歌詞を聞いて欲しいからなのかな?」とも思わせてくれるようなシンプルな構成です。

「ビンテージ」という言葉の解釈がバンドのスタンスを表しているような曲です。

Official 髭男 dismをバンドでカバーするならば最適の曲ではないでしょうか?!

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Stand By You

この曲の魅力は多すぎるのでここでは切り口を少し変えてみます。

「バンドの曲でこのハイハットパターンは初めて聞きました!!なんだこれw?くそカッコイイ!!」

このハイハットと、メロディーと歌のグルーブの組み合わせで飯3杯は食えますね!!

とにかく!まずこのハイハットは、生演奏ではおそらく再現不可能なTRAPなどで使われる種類のハイハットパターンです。

しかも乱れ打ちパターンで、打ち込みの曲でもかなり手数が多いハイハットでありおおよそバンドの曲には結びつきません。

その上で、グルービーなピアノと気持ちの良いメロディーでいかにもヒットしそうな曲が、さも当たり前のように奏でられていてまさに脱帽の曲です。

途中のサビ前のハンドクラップの盛り上げ方、途中のコーラスの厚みから感じる「多幸感」がとても素晴らしい曲です。

誤解を恐れずに言えば、「昔のシティポップへの現代版の回答」と個人的には感じています。

具体的に言えば、洋楽の解釈を日本の曲に落とし込むと言語やグルーブの問題から、やや違和感を感じてしまいますが、この曲はその違和感がすごく少なく自然で、「なんかオシャレだから洋楽っぽい」というイメージではないのに洋楽感を感じさせてくれます。

でも、間違いなく日本の曲であり、竹内まりや「プラスティックラブ」などに通じるような要素を持っている曲であると思います。

そんな感じがApple musicのCMになるのも納得の、超名曲にして大ヒット曲でもあります。

apple musicの記事はこちらの記事にも書いています。

apple musicを使ってみた感想とメリット

Stand By Youのレビューはこちらの記事にも書いています。

ブラックミュージック好きにも聞いて欲しいJ-POP5選

FIRE GROUND

個人的には隠れ「GOOD TIMES」要素を持つ曲、と思っている曲です。

このようなアレンジとコード感だと、ややくどく感じてしまいがちですが、コーラスの気持ち良さとグルーヴ感がそう感じさせないところが凄いです。

日本人の抱くファンクロックから感じる土臭さを極上のメロディーで中和する感じがとても素敵です。

「GOOD TIMES」をサンプリングしパーティーの楽しさを表現した初期HIP HOPと共通するのも、「楽しさ」を感じさせてくれる所のような気もします。

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旅は道連れ

ピアノの連弾の感じとホーンの感じが、土臭さを感じさせてくれ、タイトル通りのイメージを連想させてくれます。

サビの皆で歌います感もまさに旅は道連れという感じです。

052519

Pretenderにつながるインタールードです。

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Pretender

 

イントロの効果音がもう好きな感じですが、ヴォーカルの韻踏みまくりの気持ち良いグルーヴがさらにこの曲の魅力を増幅させてくれます。

Bメロのブラックミュージックの王道のコード進行もいいアクセントを与えてくれて、馴染みやすいサビとの対比が素晴らしく感じます。

2番の始まりの細かいハイハットのギミックや、スタッターエフェクト的な処理が玄人もニヤリとさせてくれます。

しかしながらラスト大サビの予定調和的な素晴らしさがあり、「とてもキレイだ」というリリックに「多くの女子がノックアウトされるのだろうな」という所がこの曲の見せ場でもあります。

ラストソング

ピアノが前面に出たストレートなバンド曲です!!

王道の爽やかな曲で、そのタイトルからも分かるように壮大な感じを思わせてくれます。

終始バンド感を感じさせてくれる、ライブの時は最後にやりそうな曲だなと感じます。

最後の「もっと歌いたいのにな」というリリックがエモーショナルさと余韻を感じさせてくれます。

Travelers

ミックスの音像などが独特で、昔を回想しているかのような曲です。

ライブのフィールドレコーディングぽい感じ、とプラスデジタルでないとできないダイナミックなエフェクト処理が、過去と現在をつなぎ思い出しているようなイメージを与えてくれる曲です。

「ここで終わるの?」という余韻がある感じが、早くも次のアルバムへの期待を感じさせてくれ、期待を最高潮に高めてくれます。

あとがき

自分としては「女子高生にも人気」なバンドのアルバムの発売を心待ちにしていたのは、誰のアルバム以来だろうと?思うくらいの出来事でした。

それほど「Stand By You」を初めて聞いた時の衝撃は大きく、「こんなにカッコイイ曲で、きっちり売れるバンドがいること」に感銘を受けました。

カラオケに言った時に「今時の曲を歌う」というリクエストに無理なく応えるようにしてくれたOfficial 髭男 dismには本当に感謝です!!

ブラックミュージックが好きな人にも是非聞いて欲しい極上のPOPアルバムです。

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音楽レビューのまとめ【ブログでオススメの曲やアルバムを紹介】

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