The Chainsmokers 「SICK BOY」を聞いてみた感想とレビュー

10ヶ月におよぶシングル曲のリリースで、音楽ファンを楽しませてくれたThe Chainsmokers。

2ndアルバム「SICK BOY」が素晴らしいのでレビューしてみようと思います!!

The Chainsmokersの魅力は語り出すと尽きませんが、とにかく音楽的で誰にでも勧めやすいダンスミュージックであるのが特徴です。

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2018年のクラブミュージックはこちらの記事でも紹介しています。

2018年に出た秋の夜長に聞きたいオシャレクラブミュージック5選

This Feeling(feat.Kelsea Ballerini)

1stアルバムが好きだった方が安心して聞ける感じの曲です。

以前1stアルバムについて書いた記事です。

↓ ↓ ↓

クラブミュージックの絶対聴くべき新定番アルバムTOP3

cold play をfeatしたヒット曲「something just like this」に通じる感じの曲で、ギターメインの上音、キックのみのドラムパート、The Chainsmokersらしいコード進行など、前作を好きだった方は「この曲から聞いてみて欲しい」そんな曲です。

内容的にはギターのパートのバリエーションが増え、まさしくアコースティックダンスミュージック的な楽曲であり、お得意のデュエット曲で期待を裏切りません。

1曲目から渾身のThe Chainsmokers節が炸裂していていやが応にもアルバムの期待を高めてくれます。

Beach House

最近USのTRAPで多く使われるようなスネアの曲が特徴的な曲です。

この曲も安心のThe Chainsmokers印といった感じの曲でアルバム1、2曲目からかなりの密度ですThe Chainsmokers好きにはたまらないアルバムの冒頭2曲です。

さすがに10ヶ月シングルとして出してきているだけのことはある、と感じさせてくれる曲です。

Hope(fet.Winona Oak)

民族調の楽器から入って怪しげな雰囲気を醸し出しつつ、Winona Oakのヴォーカルとの相性が良い曲です。

Parisのような、テンポよくズンズン進む感じのフックが気持ちいい曲です。

民族楽器のフレーズをシンセでもなぞってみたり、サビのコーラスをヴォコーダー風にしたり、フックの声ネタが機械的な処理でなく艶やかな質感にしたりと、細かいギミックが聴きどころ満載です。

音楽を作っている者からしてもとても参考になる曲で、今後の音楽制作のトレンドにも影響しそうな雰囲気さえ持つ曲です。

Somebody

イントロのコーラスからして「エモーショナルな雰囲気全開の曲かな」と思わせて、その後TRAPぽい音色のドラムとスーパーローのベースが鳴っていて、前アルバムにはあまりなかったHIP HOPにやや歩み寄った音像です。

この曲でもそうですが、音サビの中に入る声ネタ、コーラスのエフェクト処理がとても多彩で聞くものを楽しませてくれます。

そこにナチュラルな歌唱が入ってくるのがThe Chainsmokersの強みですが、まさにそんな期待に応えた1曲です。

Side Effects(feat.Emily Warren)

タイトルからして往年のDISCOっぽい曲を想像していましたが、期待通りそんな曲でした!!

スラップベースやピアノの連弾でスムースに進む曲調で、途中のラップのようなパートもどこか懐かしい感じです。

そんな中にもThe Chainsmokersらしいサイドチェインの使い方などが盛り込まれ、現代風の楽曲になっています。

この曲調は意外で1stではなかった展開で、The Chainsmokersの次への布石を見た感じがします。

今までの作風からは想像できなかった曲なので、新しいファンも増えそうですね。

Sick Boy

このアルバム表題曲は、ストレートにThe Chainsmokersっぽさを前面に押し出した曲になっています。

ドラムもとてもシンプルで、メッセージ性を重視するのがコンセプトであるのがよく伝わってきます。

大成功を収めた2人が自分自身と葛藤し、新たなスタイルを模索している感じが伝わってきます。

前作がどの曲も同じようなコード進行で作られ、他愛もないけどストイックで小説のような歌詞から「現代のブルースのよう」とも言われた彼らにふさわしい曲です。

一言で「シリアス」と表現できるような曲調にも感じ取れます。

Everybody Hates Me

こちらもまた意味深なタイトルで、今回は内省的な曲が多いのかなと考えてしまいます。

イントロのギターの逆回転などが、音の表現としてもそんな姿勢を表しているのかもしれません。

ネプチューンズのファレルなどもそうですが、プロデューサー自身が歌うことへの批判があるのも当人にしか分からない悩みなのかも知れません。

個人的にはファレルもDrewも好きな感じなので、今後もこんな感じで自身で歌って自己表現するアーティスト/プロデューサーがどんどん出てきて欲しいものです。

Siren

この曲は最近のThe Chainsmokersの曲ではあまりなかったBASS MUSICを前面に押し出した部分がある曲です。

しかしながらその後のパートがギターとストリングスのみのパートになっているあたり、以前はとにかく音圧をかせぎシンセがバキバキなっていたBASS MUSICの王道ノリとはまた違ってきています。

The Chainsmokers流のBASS MUSICといえて、一時期飽和気味だったスクリレックス一辺倒だったBASS MUSICに新鮮味をもたらしてくれています。

You Owe Me

個人的には今アルバムでベストに押したい曲です!!

コード感やギターの音の作り方が往年のミュージックファンをうならせるような作品で、ホーンの音もあたたかみを与えてくれる、そんな癒しの1曲です。

そんな中にもブリッジの展開がThe Chainsmokersらしかったり、最後に出てくる大サビが音サビ的な展開で、ただのいい曲では終わらないあたりThe Chainsmokersのスゴさを見せてくれます。

そんな中にもこの曲は随所にエモーショナルな要素や哀愁を感じられ、日本人としても好きな感じです。

Save Yourself

最後の曲はイントロからEDM全開でくるのか?と思わせてくれるような楽曲です!!

The Chainsmokersのエッジーな部分やBASS MUSICも引き続きやっていくぞというメッセージが感じ取れます。

イントロのシンセのリフなどがTRAPが好きな人などにも馴染みやすい曲で、「Dub StepやEDM好きにはもちろん楽しめる」そんな曲です。

まとめ

The Chainsmokersがとても好きで、近年のアーティストの中でも最も好きな部類に入れている自分としては待ちに待ったアルバムですが、期待に完全に応えてくれています。

家でくつろぐ時、または通勤や通学途中に、車の運転中にと、いつでも聞きたくなるようなまさに2018年の傑作アルバムが生まれてきたと言えます。

最近のダンスミュージックの流れである「音楽的に優れていてノリや低音の気持ち良さ以外の部分にも重きをおく」というトレンドにもがっちりハマったアルバムです。

USでもビルボードのチャートアクションなどでも快進撃を続け、今や世界的にも有名なアーティストの1組となったThe Chainsmokersは常に質の高い音楽を聞かせてくれるのでいつも真っ先に注目するべきアーティストです。

これからも何十年と聞きそうなアルバムが2018年最後にやってきてくれました!!

 

MEMO

✅The Chainsmokers「Sick Boy」は期待を裏切らない傑作アルバムです。

✅前回のアルバムが好きな方も楽しめる内容です。

✅とにかく誰にでもオススメできる良質なダンスミュージックです。

 

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